詩の創作
『春ねこ』 S・Yさん(小4)
春一番、ふくと
空からそよそよ風がふく
うぐいす鳴くと
小さいけれど春がやってくる
春はねこも日なたぼっこ
ねこのせなかに
さくら ひらひら
わたり鳥が
林や森にやってくる
朝日といっしょに
私は目をさます
『みんなの春』 K・Rさん(小6)
鳥がさえずり
ふきのとうやつくしが顔を出し
春はおとずれる
芽や花がどうどうと
太陽からの光のプレゼントを
一人じめしようとしている
冬眠していたくまさんも
眠っていたタンポポも
かくれていたちょうも
みんな顔を出して
光をあびて
すくすくと成長する
そして私たちも生まれ変わる
『空』 M・Yさん(小4)
はるの空太陽は鳥や草や花に
ほほえみかける
鳥や草や花も
ほほえみかえす
土は草や花をはげましながら
えいようを力いっぱい
とどけている
草や花はうれしくて
もうまちきれなさそうだ
今とんでいったカッコウが
村のあの木で鳴きはじめた
あぁこの美しい春の空を見ているだけで
私の心もつれていかれそう
『春の訪れ』 N・Kさん(小6)
雪でかくれていた土が
ついに 顔を出す
雪解け水が田畑に流れ込み
そして米を育てる
出てきた土は
子供達にふまれ
ねこのやわらかい足にふまれ
仕事に急ぐ大人にふまれ
平になっていく
春の訪れだ
『トマトにとって大切なこと』 F・Kさん
トマトは赤い
トマトはおしりがとんがっている
あたまがちょこっとへこんでて
そこからみどりの葉っぱみたいなのが
たれさがっている
ひやして食べると
アイスみたいで
たねのまわりは
ぬるぬるしてる
でもトマトにとって大切なのは
赤くて畑のにおいがすること
―トマトをよく観察して表現できました。
『はやぶさ』 K・Tさん(小4)
だれの声もしない
なにも声がしない
今にもまよいそうなくらーい場所
その中での一人はつらい
けれどはやぶさは走りつづけた
こしょうやねん料もれなどあった
はやぶさはものともせずに走った
ただイトカワを目ざし走った
そしてイトカワについた
地球へむかって走った
はやぶさは走りつづけた
はやぶさは、地球についた
ただの一つぶぐらいしか入っていない
イトカワのすなをけんめいに
地球におとした
そしてえがおではやぶさはさっていった
―小惑星探査機「はやぶさ」帰還のニュースをもとに作った詩です。
すばらしい詩ができました。はやぶさの姿が目にうかびます。
『いち』 M・Fさん(小1)
いちってね ぼくのくちはいちなのさ
にっこりわらうと かんじのじのいちになる
いちってね ぼくのあたまはいちなのさ
いろんなあいであをもっているあたまはひとつだけ
いちってね ぼくのおへそもいちなのさ
ひとりっきりのままとぼくをつないだしょうこ
いちってね ぼくのおなかはいちなのさ
ひとつっきりだから たくさんたべるとふうせんみたいにふくらんで
ぽんぽこたぬきになる
『みずみずしい空』 Y・Iさん(小4)
雨のあと
雨具をぬいで
かさをとじて
長ぐつぬいで
スニーカーはいて
外に出たら
ほら、太陽がてって
みずみずしい空
永遠に
てり続けよ
なぞなぞのすきな女の子 感想文
『なぞなぞのすきな女の子』を読んで、1年生のR・Aさんがはじめて感想文を書きました。
『なぞなぞのすきなおんなのこ』 R・Aさん(小1)
おんなのこは、とてもゆうきがあってわたしもそういうおんなのこになりたいなぁとおもいました。おおかみをぜんぜんこわがってなくてすごいなぁとおもいました。
おおかみは、そうぞうしていたよりもこわくなくってほっとしました。
わたしがねんしょうのとき、おおかみがこわくてねむれませんでした。えほんをよんでこわくなったのです。そしたらパパがビデオをかりてきてくれました。ゆきのなか、ひとがおおかみをみにいっていました。
おおかみはわたしのおもってたよりちいさくていぬのようでした。それからはこわくなくなりました。わたしがみたおおかみからこのえほんのおおかみにかわったんでしょうね。
―出てくる女の子をどう思ったかを書いたうえで、ご自分がおおかみについて考えたことも書かれています。
短い文からR・Aさんがどんなお子さまであるか、お父様が幼いお嬢様を大切に思う気持ちが伝わってきます。
魔法の指 感想文
『魔法の指』の感想を4年生のM・Iさん、S・Iさんが書きました。ストーリーテラーのロアルド・ダールの面白さが皆さんにも十分わかった本だったようです。
『カモになったグレッグ一家』 M・Iさん(小4)
このお話は、主人公の『わたし』が二度と使うまいと思っていた、ひみつのま法のゆびをおとなりのグレッグさん一家に使ってしまったハラハラドキドキするお話です。
グレッグさん一家は、かりが大好きです。毎週土曜日になるとむすこたちといっしょに、かりをしに行くのです。じゅうを持って。主人公の『わたし』は、かりが大きらいでした。
わたしも大きらいです。なぜなら、野生の動物を生きているのにころすなんてかわいそうだからです。カモやシカをおもちゃあつかいをするのはひどいと思います。だから『わたし』は
、フィリップとウィリアムにやめようと言ったのではないかと思いました。わたしは、ま法のゆびを使えないけれど、『わたし』の気持ちはよく分かります。
このま法のゆびにかかったグレッグ一家はどんな目に合ったのでしょうか。それはそれは大変なことになります。カモとグレッグ一家が入れかわってしまいました。
フィリップとウィリアムは泣いてしまったけれど、グレッグさんが木をつみ重ねてすを作りました。まあ、それはみごとなこと。
次の朝になりました。3羽のカモがじゅうを持ってやってきました。どうしましょう。わたしはむねがドキドキしました。うちころされたらどうしましょう。死んでしまいます。
でもグレッグさんが家族を守りました。もうカモもシカも他の動物もうたないと約束しました。すると、人間にもどり、グレッグさん一家は大よろこびでした。
わたしはこんな人にこの「ま法のゆび」がおすすめです。ゆかいで楽しいお話が好きな人、ハラハラドキドキする本が好きな人などです。ぜひよんでみて下さい。ぜったいおもしろいですよ。
『ま法のゆび』 S・Iさん(小4)
このお話の女の子は、ま法のゆびを持っています。そのゆびを使う時は『私』が、だれかにカッとなるときです。『私』は、いつも、ま法のゆびを使わないように気をつけていました。
けれど、『私』は、おあとなりのグレッグさん一家につかってしまったのです。グレッグさん一家は、毎日毎日かりをしていました。『私』は、「かりをやめて」と言っても聞かなかったのです。
なので、『私』は、かっとなりグレッグ一家をかもにしてしまったのです。逆にかもが人間のようになりました。グレッグ一家はかものくるしさがよくわかったようです。
グレッグさんは、木にかものすを作り、そこで、一日すごしました。けれどその夜大雨がふって、四人は、ずぶぬれになってしまいました。
いくらなんでも、かわいそうだなあと思いました。
つぎの日には、かもが、じゅうをもち、グレッグさん一家をうとうとしました。けれど、グレッグさんは「もうかりなどをしない」と言ったので、ま法はきえ、ふつうの人間になりました。
グレッグさん一家がもうしないと言ったからです。そして、『私』は、きのうは、どんな夜だったかのかをおしえてもらいました。もし私だったら、ひ・み・つにするかもしれません。
とてもはずかしいからです。そして、グレッグ一家は、かりでころしたかもを土にうえ、上には、お花をおきました。グレッグさんたちは、やっとカモの苦しさがわかったのでしょう。
もしわたしだったら、土にうえるだけで、花なんかおかないと思ったので、本当にグレッグ一家はいい人たちになったのでしょう。
作者のロアルド・ダールは、たくさんの本を書いていて、私はどれも読んでみたくなりました。本が大すきな人は、読んでみたらいいと思います。
世界は一冊の本 感想文
長田弘 作「世界は一冊の本」より、『夜の窓の明かりの一つ一つが、本だ』という一行から書いた作文
『夜の窓の明かりの一つ一つが、本だ』 I・Tさん(小3)
夜の窓の明かりの一つ一つを見ていると、どんな気持ちになるでしょうか。私は、もし夜の窓の明かり一つ一つを見ているとしたら、さい初は、きょうみがなくても、
と中からむ中になると思います。どうしてかというと、窓の中は、見えないけれど、窓の中の明かり一つ一つがちがうので、たとえば、暗い明かりがついていれば、この子は、
お父さんにしかられてないているのかなとか、明るい明かりがついていれば、テストで百点がとれてとてもうれしいのかなと、そうぞうがつくからです。
それに、近じょの人が、だいたい一日どういう生活があったかそうぞうができて、近じょの人がどういう人かも分かります。そうして、私は、窓の光をみているうちに、明かりの美しさに心をうばわれていくと
思います。夜にしか見られないこのけしきは、何度見てもあきないと思います。みなさんも、夜の明かりを見てみると、(なんてきれいだろう。)とも思いますし、まわりの家の生活をだいたいそうぞうできると
思います。もしかしたら、東京タワーが近くにある家は、きっと、外国にでも行った気分になるでしょう。私だったら、東京タワーの近くに住んでいれば、毎日のように、窓の外を見るでしょう。
みなさんも、ぜひ、窓の外を見て下さい。きっと、美しいけしきに心をうばわれると思います。
おりの中の秘密 感想文
ジーン・ウィリス 作 「おりの中の秘密」を読んで書いた作文
『おりの中の秘密』 R・Sさん(小3)
この本は、言葉の話せない男の子、トムとゴリラのザンジの友じょうのお話です。
トムは学校に本当の友だちはいません。だから動物園に毎日行きます。動物園にはザンジという、めすゴリラがいます。トムはザンジが手話をできる事に気がつきました。
それでトムは動物園に来てはザンジと手話で話していました。ある日、トムにいもうとができて、ザンジにも赤ちゃんがうまれました。でも、ザンジの赤ちゃんは、ちがう動物園
につれていかれる事になり、ザンジとひきはなされました。ザンジは、とてもかなしんで、トムにもその気持ちがわかりました。
トムは赤ちゃんをつれもどそうとし、たいへんなじけんをおこしてしまいました。でもトムは、この時、言葉をしゃべれるようになり、赤ちゃんもかえってきました。
私はザンジと赤ちゃんがひきはなされてかわいそうだと思いましたが、トムがつれもどしてくれてよかったと思います。あとトムは言葉がしゃべれるようになってよかったです。
トムはザンジのためにひっしになって赤ちゃんを取りもどそうとしたのでしゃべれるようになったのです。
私はこの本をトムと同じような人に読んでもらいたいです。トムと同じようにさみしいと思っている人は、動物園に行くと、ザンジみたいに手話ができるゴリラに会えるとは思わないけれど、
何か発見や新しい出会いがあると思ったからです。それから、どんな人も、トムがザンジの赤ちゃんをたすけたところを読めば、感動すると思います。
同音異義語「かける」を使った詩
『かける』 R・Sさん(小3)
リリリリン電話をかける
悪者はかかってこい勝負をかける
算数で数をかける
外から帰って来てコートをかける
おすしやでおすしにしょうゆをかける
昼からお食事に出かける
がんばるぞ料理に命をかける
ニだんベッドにはしごをかける
天才はむずかしい漢字がかける
おばあさんがよっこらしょといすにかける
運動会で一年生がかける
お皿がパリンとかける
まん月がだんだんかける
ラジオをかける
竹やぶに竹を立てかける
クリスマストナカイがかける
カギをかける
わなをしかける